過去の企画もの
平成20年1月15日〜3月3日
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姜維伯約 (きょういはくやく) 202〜264年 |
■当サイトでの設定 本編では、あくまでもまじめでストイックな、孔明先生の後継者としての正統派姜維像を追求しています。若い頃はそれなりに熱血で直情的、孔明に仕えてからは、しだいに成長して円熟味を増すものの、最期まで一本気な武人として戦い抜いた、不器用とも見える彼の生き様を描きたいと思っています。 なお、実の母親は羌族の女性で、父亡き後、彼が孝養を尽くした母は育ての親という設定です。魏に仕えていた時の妻(春英)は蜀に降る際に殺されてしまい、その後、蜀で二人目の妻(香蓮)を娶ったということになっています。 また、パラレル(Bar.ピーチ・ハート)では、趙雲マスターの下で働く、ちょっと気弱で天然なアルバイト店員という設定で、日々がんばっている姜維くんです(笑)。 |
KONTENTU (すべて別窓で開きます) 小説 ●成都の風 ●進むべき道 ●夢散 (鈴峰春奈さん) ●殉志 ●花が香るのは ●古国 (たまよさん) エッセー ●姜維さまへ…愛をこめて ●英雄 生きるべきか死すべきか ●姜維命日によせて ●梅花一輪、凛然として 詩 ●散華 (翠蓮さん) ●黎明 (翠蓮さん) ●鎮魂(レクイエム) イラスト ●散華 (よもぎさん) ●成都の風 (よもぎさん) ●剣閣不落 (とばたさん) ●姜維散る (乱読おばさん) ●四コマ「五丈原の姜維くん」 (inabaさん) ●姜維と春英 ●お年賀姜維 ●えんぴつ姜維 Other ●「姜維LOVEバトン」配布中! |
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■実際の姜維ってどんな人? 擁州天水郡冀県の生まれ。元々魏に仕えていたが、諸葛亮(孔明)が関中に進攻した際、上司に内通を疑われ、進退窮まって蜀に降る。この時、姜維27歳。孔明は姜維の才能を高く評価し、姜維もまたその期待に応え、孔明が五丈原に斃れるまで常にその傍らにあって奮戦した。 孔明の死後、蜀軍の中枢を担うようになった姜維は、孔明の遺志を継いで再び北伐を再開するが、上司である費イは彼に大軍を動かすことを許さなかった。 やがて費イが暗殺されて姜維を抑えるものがいなくなると、彼は毎年のように北伐を敢行したが、目立った成果を上げることはできなかった。 姜維が北伐を繰り返したことによって蜀の財政は疲弊し、また宮廷内では宦官が跋扈し、しだいにその国力は衰えていく。263年、ついに魏の大軍が蜀に侵攻を開始すると、最後までこれに懸命に抵抗したが、トウガイの成都攻略によって劉禅が降伏したため、姜維もやむなく鐘会に投降した。 ここで、姜維は最後の大博打に打って出る。すなわち、トウガイと鐘会を仲違いさせ、鐘会をそそのかして魏から独立させる。その後機会を見て鐘会と魏の将兵を殺害し、劉禅を迎え入れて蜀を復興させるという捨て身の策であった。しかし計画は事前に魏の将兵たちの知るところとなり、姜維も鐘会も乱戦の中で殺されてしまう。63歳であった。 |
姜維の評価 「正史三国志」成立直後から現代に至るまで、姜維の評価は揺れています。すなわち、諸葛亮亡き後の蜀の軍事面を一身に支えたという功績がある一方、多年にわたって無謀な北伐を繰り返した結果、蜀の衰退を招く原因となったという見解もあるからです。 私的意見を述べさせていただくと、姜維の本質はあくまでも武人であり、内政や外交における政治手腕では、もとより諸葛亮やショウエン、費イといった人々には遠く及ばなかったと思われます。そうした面を任せられる人材がおらず、軍事だけに集中することができなかったことが、彼の不幸だったといえるでしょう。 さらに、姜維は、魏の降将であったがゆえに、孔明亡き後の蜀では、派閥や後ろ盾もなく孤独だったのではないでしょうか。そんな彼を内面から支える拠り所となったのが、孔明から引き継いだ「漢室再興」の旗印、劉備以来の蜀建国の理念だったのでは、と思えてなりません。 その思いがあまりに強すぎたために、彼は「蜀」という一国家を保つことよりも、劉備や孔明が描いた「天下統一」という夢を追い続けることを優先してしまったのかもしれませんね。 後世の評価はどうあれ、あまりにもまっすぐすぎる彼の生涯を思うとき、不器用だけれどもひたむきなその生き様の見事さに、やはり私は胸が熱くなり、あふれる涙を抑えることができないのです。 |
ひたすら信念を貫き通した姜維への熱い想いを語り合いましょう! 「鎮魂祭」は終了しましたが、あなたの姜維への想いの丈を、ぜひお聞かせください。掲示板(TEA ROOM)に書き込んでくだされば、語り部がその想いをしっかと受け止めさせていただきます(笑)。 まっすぐで、ひたむきで、不器用な彼が、たまらなく愛しくて…。 そんな思いに共感していただけるなら、ぜひ、姜維への熱い思いをともに語り合いましょう。 もちろん姜維に限らず、三国志好きのみなさんの交流の場になればと思っていますので、どうぞお気軽におしゃべりしていってくださいね。 |