いにしえ夢語り蜀錦の庭言の葉つづり



      たまよさん作

     「古 国」について




「木の空」。
大好きだった たまよさんのサイトが、2007年7月いっぱいで閉鎖されることを知り、無理を言っていただいてきたのが、この「古国」です。かなり強引にお願いしてしまって、すみません。 m(__)m
もうすぐサイトを閉めてしまわれる、と知った時はすごくショックでした。
それまではしょっちゅうおじゃまして、たまよさんの描かれる漢前な姜維に酔いしれていたのに、その桃源郷がネット上からなくなってしまうなんて…。
わあ〜、とにかく何か形見分けをいただきたい、とあせってしまいまして。矢も盾もたまらず、どうしてもこれだけは!とおねだりさせていただいたような次第です。
そんな私のわがままを、たまよさんは快くきいてくださいました。本当にありがとうございます。

たまよさんの作品は、基本的に真・三國無双ベースの夢小説です。
この「古国」も、同じ設定で書かれたたくさんのシリーズの中のひとつですが、どちらかというと蜀末期を舞台にしたオリキャラ小説という趣が強くなっています。
たまよさんの描かれる蜀末期の作品群は、姜維を中心に張翼、費イなど登場する男たちがみんなかっこよくて、切なくて、本当に大好きでした。
「古国」は、どちらかというとこういった一連の蜀末期小説に近く、正史・演義のテイストも多分に含んでいますが、基本設定は無双をベースにした夢小説になっています。
ヒロイン「青玉」は、諸葛亮の妹であり、女武将として姜維らとともに戦場で戦いました。そして、もちろん姜維とは相思相愛の仲。
「古国」は姜維が死んだ後のお話なので、姜維本人は出てきませんが、二人の思いのやりとりというか絆の強さ、美しさが、とても素敵でした。

それでは、景元五年正月十八日(264年3月3日)の、姜維命日にちなんだ小説「古国」(たまよさん作)を、どうぞお楽しみください。





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