I LOVE 三国志

全開! 関平モード

●語り部、どツボにはまる

実は今、めっちゃ「関平モード」です。
サイト開設の準備をしている時、いただき物のよもぎさんのCGに触発されて、つたない詩を書いてみたのがそもそもの始まりでした。
もともと関平は大好きなキャラだったので、キリリクCGをお願いする際も、「こんな雰囲気で、あんなイメージで」とあれこれ注文をつけては、よもぎさんを困らせてしまいましたが。
その甲斐あって、「これぞまさしく、私のかんぺーちゃん!」というべき、ステキな関平くんを描いていただき、あらためてその絵を眺めているうちにムラムラと……(笑)。よもぎさん、私の妄想に火をつけていただいて、ありがとうございます〜〜。(凛々しい関平くんはこちらからどうぞ!)

さらに、タイミングよく「三国無双4」に出てきてくれたり(少〜〜し私のイメージとは違いましたけど……ヘアースタイルとか ^_^; )、あちこちの関平サイトをまわったりするうちに、どんどんイメージが膨らんできて、とうとう小説まで書いてしまいました。
ついには、自分のサイトで「関平ちゃんまつり!」を開催しようなどと、大それた野望を抱くほど入れ込むことになろうとは、われながらちょっと驚きです(笑)。

●正統派脇役キャラ?

さて、「三国志演義」では関羽の養子として登場する関平ですが、正史には「関羽の子」とあるのみで、実子なのか養子なのか、また兄弟順などもよくわかっていません。
劉備が蜀へ移った後、関平は父とともによく荊州を守りますが、ついに魏と呉の連合軍に敗れ、関羽ともども捕らえられて臨沮で斬られてしまいます(涙)。
もし「演義」にあるように養子だったとしても、最後まで父に従い、ともに死んだことで、実の子よりもインパクトは強いのではないでしょうか。
この最期の印象が強くて、実像よりもフィクションの部分が、どんどん大きくなっていった人物といえるかもしれませんね。今も関羽の横には、関平と周倉が控えている、というのが定番ですし。

ところで、私の中の関平くんというのは、あくまでも真面目でストイックな好青年。そして、三国志にはめずらしく、ちょっぴり弱いところもある、等身大の若者なんですね。
「演義」って特に、めちゃくちゃ(精神的にも)強い人とか、とんでもなく器のでかい人とか、はたまたものすごく悪い奴とか……とにかく極端な(人間離れした?)登場人物が多いと思いませんか。
そんな中で、関平くんは妙に人間味があるというか、身近に感じられるひとだなあと思うのです。
もちろん、実際のかれは、相当に強かったのだろうし、胆力もあるし(なにしろ「あの」関羽の養子として、最後までがんばっちゃうんだから!)、やはりすごい奴だったにちがいありません。
それでも、何となく少〜〜し頼りなげで、思わず後ろから支えてあげたくなるのはなぜだろう?
決しておごらず、でしゃばらず、いつも父上の後ろに控えている。それでいて、任された仕事はきっちりこなす生真面目さ。かれの周りには、いつもさわやかな風が吹いていそう。
やはりド派手に目立つ主役ではなく、脇役としてこそ光るキャラといえるでしょう。
どうやらこれは、母親から見た「理想の息子像」であり、そういう部分に激しく惹かれているのかもしれない、私(ないものねだり、ともいう……笑)。

●恋もストイックに

そんなかれが、女性に対してはどうだったのかというと、これがまったく資料がありません。
私の中ではいつまでも「青年」というイメージの関平くんなので、あまりに生々しい男女関係というのはちょっと想像しがたいのですが、資料のない分、妄想は限りなく広がっていきます(謎笑)。
かれにふさわしいのは、やはり「忍ぶ恋」でしょうか。
自分の気持ちを決して表に出さず、黙って別れていく……。
あ〜もう、感情移入しまくりだわ(笑)。

おっ、今気づいたのですが、私の関平くんには、かなり「沖田総司」が入っているみたい。
総司には「労咳」という枷があった分、よけいに女性に対してはストイックにならざるをえませんでした。関平にはそういう意味の枷はないけれど、常に「軍神・関羽の息子」として恥ずかしくない人物でなければならないというプレッシャーがあり、それが女性への気持ちを封印させることになったと想像することもできます。
親子の契りを結んで以来、己が人生のすべてを父のために捧げて、父とともに生き、父とともに死んだ関平。かれなりに幸せな一生だったのでしょう。
でも、恋は……? 青春の熱い想いは……?
かれのような若者にこそ、ストイックでせつない恋を、ぜひとも捧げてあげたいですね。

●「人形劇」関平は不滅なり

関平といって思い出すのは、何といっても「人形劇三国志」です。
劉備が主人公の、あくまでも蜀中心のストーリーでしたが、まったくの「演義」準拠というわけでもなく、かなりオリジナルな設定もありました。
関平も、最初は勝平という名前で、幼い頃に生き別れた父(勝傑)を捜している少年として登場します。劉備たちと行動を共にするようになったかれは、ある日ようやく父親にめぐり会うのですが、実はその父は曹操の配下で……というお話。
詳しい部分は忘れてしまったけど、父が死んで天涯孤独の身になった勝平を、関羽が息子として迎える……みたいな展開だったと思います。

そして何より、この関平は荊州では死なないのね。
麦城に立てこもった関羽から、成都へ援軍の要請に行くよう命じられ、一度は赤兎に乗って脱出するのですが……。関羽が死に瀕していることを察知した赤兎はその場を動こうとせず、関平は心を父に残しながら成都に向かい、劉備に事の次第を報告します。
荊州で生き延びた関平は、その後も孔明を助けて活躍する、という関平ファンにはたまらなくおいしい話でしたねえ(三国無双4の関平伝はこれを踏襲しているのかも)。

私の関平イメージの根っこは、やはりこの人形劇にあるような気がします。
真面目で、まっすぐで、決して超人ではない等身大の青年。
つらい過去を背負っているからこそ、関羽を慕う想いは何より強く、二人は実の親子以上に強い絆で結ばれている――。
そう、これこそが「私のかんぺーちゃん」なのであります!

●ゲームの中の関平くん@ 「三國志孔明伝」

ゲームに登場した関平で印象に残っているといえば、光栄の「三國志孔明伝」でしょうか。
シュミレーションとロープレが混じったようなゲームで、さまざまな戦争イベントをクリアしながら武将たちを成長させつつ、話を進めていくというものですが、ストーリー云々よりも、なんつっても関平の顔グラがかっこよかったのっ(笑)。
とはいうものの、孔明さんが主人公のゲームゆえ、わりと序盤で舞台から消えてしまうのですけどね。
そりゃもう、何とか麦城で孤立した関羽・関平親子を救出しようと、さんざんがんばりましたよ。けれどもついに間に合わず、関平の悲しい最期を見ること幾たびか……(泣)。
これはもう、どうやってもこの二人はここで死ぬように設定されているんだなと、あきらめていたのですが、どうやら助けることができる裏技?があるらしい。
もう一度挑戦してみようかなあ。
あ、でも我が家の「孔明伝」はセガサターン版なのでした。この間やろうとしたら、メモリーの容量が足りなくて、泣く泣く断念したんだっけ。
ひ〜ん、やりたいよ〜〜。(T_T)

●ゲームの中の関平くんA 「三国無双4」

そして、遅ればせながら、発売から半月近くたってようやくクリアした「三国無双4」関平伝。これについても、やはり語っておかなければなりませんね。
とにかくもう、ほんとにいい子ですね、「三国無双4」の関平くんは! 思わずほっぺスリスリしたくなっちゃいます。
最初ゲーム雑誌でキャラデザを見たときは、甘寧そっくりなんでびびりました〜〜。え〜〜〜っ、性格まで甘寧だったらどーしよーなんて(爆)。武器もでっかくて派手だし。
でも、そんなの杞憂だったわ。実際にやり始めたら、すごくまじめで性格もよくて、ほれぼれするくらいまっすぐな関平くんでした。
まあ初めのうちは、どうしてもあの「とさかヘアー」に慣れなくて困りました(笑)が、モデル3のタイプだとまさに「ミニ関羽」っていう感じで、私はずっとこれを使っていました。

それにしても、関平と星彩(張飛の娘で、後に劉禅の皇后になる)って……何気にラブラブなのね?
どう見ても星彩の方がしっかり者のお姉さん、という雰囲気でしたが(笑)。関平はというと、気持ちは目いっぱいあるんだけど、言葉にできないというか、見ていて思わず「そこ、男だったらはっきりせんかい!」と突っ込み入れたくなったのは私だけでしょうか。劉禅への遠慮とかあるのかしらん。
「関平伝」だけ見てると、確かに二人はいい感じなのですが、その後「星彩伝」をやったら、やっぱり星彩はしっかり劉禅の奥様になってしまってたし。
しかも、「関平は樊城の戦で死んだ」と軽くナレーションで飛ばされてしまう悲しさ……。
関平伝エンディングでの、二人の誓いは何だったのさ? とぶつくさ言ってみたけれど、実際に死んでるんだからしょうがないよね。

●斬れないわっ!

ところで、「三国無双」をやっていてちょっとヤバイことに気がつきました。
え〜、蜀好きの私は、基本的に蜀の武将しか使いませんし、蜀伝しかやりません。で、今回も、ほとんど蜀軍シナリオしかやってないのだけれど、夏侯淵出したさに(セリフがやたら面白いらしく、娘にせがまれた)夏侯惇伝をクリアしたり、娘の手助けに(2Pで)呉軍シナリオや魏軍シナリオも少〜しやってみたのです。
そしたら当然、蜀は敵だよね。で、向かってくる蜀の武将を斬らなくてはならず……これが何ともつらい。そして、このつらさの度合いというのが、必然的にそのキャラへの思い入れの深さにシンクロしているわけで……。
魏延とか黄忠とかだと全然平気。劉備、関羽、張飛、馬超あたりもまだまだ大丈夫。孔明でさえ結構平気でたたっ斬れちゃう(爆)のには、我ながらびっくりしたけど。
趙雲、姜維になると、なるべく避けて通りたい(笑)。やむなく戦うときも、ついボタンを押す指に力が入らず、ボコボコにされたこと数知れず(味方だととっても頼りになるけど、敵にまわすととんでもなく強いのだ)。
で、ついに関平です。
もう、ダメ。戦えないのね、せつなくて。(T_T)
趙雲とか関羽とか張飛とかだったら、まともにぶつかりたくないくらい強いので、まだ闘志もわこうというものですが、関平くんはそれほどじゃないから、結構楽に倒せてしまうところが何とも悲しい。
「キミは死んじゃダメだ〜〜!戦いたくないよ〜〜!」って叫びつつ、かれが画面に出てくるなり、逃げてましたもん、私。

というわけで、この時点で、一番気になるキャラは関平くんであることが判明。
ああ、何ともはや、関平モード全開の語り部なのでありました。


関平LOVE!

I LOVE 三国志 目次へ関平ちゃんまつりTOPへ