I LOVE 新選組
壬生屯所弾丸ツアー |
さて、梅雨真っ最中の6月24日。いよいよ、お楽しみの大阪オフです。 東京からわざわざ来てくれたよもぎさん、悠さんの二人は、昨日(23日)から来阪中。23日は宝塚方面を観光してこられたのだとか。タカラヅカ、手塚治虫記念館……といかにも妄想を刺激されるラインナップですよね(笑)。 で、私はというと、24日の朝から、宿泊先のホテル阪神で東京組と合流しました。 天気予報では、直前までこの週末は雨続き……とのことだったので、24日も特に観光の計画を立てておらず、夕方オフ会が始まる時間まで、まあ大阪の繁華街をうろうろしたり、ホテルの温泉やカラオケで時間をつぶそうかと思っていたのです。 ところが、朝になってみると、もったいないくらいのいいお天気! で、せっかくだからと、どこかへ出かけようということに。 といっても、それほど時間があるわけではありません。3人で相談した結果、「壬生へ行こう!」ということになったのでした。 梅田から阪急で京都の大宮まで行き、そこから歩いて壬生へと向かいます。 以前、よもぎさんと訪れたのが、ちょうど4年前の6月でした。このあたりの風景は、あの頃と(ほんとのことをいうと、私が学生時代によく通っていた頃と……笑)ほとんど変わっていません。 四条通りの一本南の筋が綾小路通り。四条大宮からこの綾小路通りをまっすぐ西に向かうと、山南さんのお墓のある光縁寺があります。 前回はよもぎさんと二人でお墓参りをしたのですが、今日は阪急大宮駅の西口から壬生川通りに出たので、すでに光縁寺を行き越していました。 そんな訳で、今回はパスして、綾小路通りをもうしばらく行くと、やがて左手に立派な長屋門が見えてきます。 これが、新選組が屯所として使っていた前川邸なのですが、ここでびっくりすることが……! というのも、今まで一般のお宅だということで、公開されていなかった前川さんの長屋門が開いているではありませんか! 「え〜、開いてるよ! 中へ入れるよ!」と、私一人で興奮してしまいました(恥ずかしい……)。 建物の中まで見せていただくのは無理ですが、土・日曜日と祝日だけ、門を開放して入り口まで入れるようにしておられるのですって。入ったところには、ちょっとした展示や新選組グッズなんかも置いてあります。 わ〜〜。とっても感激です〜〜。 前川さんちといえば、山南さんが切腹したところですし。今はもう改築されていて残っていませんが、明里が取りすがって泣いたという出窓なんかも妄想できちゃうんですよね。 お向かいの八木さんちも、かつては見学お断りだったことを思えば、今のファンのみなさんは恵まれてますよね。 私が学生だった頃は、壬生へ来ても、門の外から建物を遠く眺めて偲ぶしかなかったのですもの。(これも、大河ドラマ効果といえるのかもしれませんね) 次は、八木邸。最初に屯所だったお宅です。 ここも、以前は一般公開されていなくて、4年前によもぎさんと来たときに初めて中を見せていただきました。 拝観料は、抹茶と屯所餅のサービスがついて1000円。学生さんたちにはちょっとお高いかなあという気もしますが(修学旅行生なんかを見ると身につまされちゃうんです)、新選組ファンなら、このくらいの出費をしてでも見ておきたい場所でしょうね。 芹沢鴨ら水戸派の隊士が暗殺された部屋を中心に、ボランティアのガイドさんが丁寧に説明してくださいます。天井に血の跡が残っていたり、鴨居に刀傷がついていたり…史跡の持つ重みを感じさせてくれる場所です。 見学が終わったら、前のお店でお茶をいただいて一服。屯所餅は大福餅のようなお菓子で、餡をつつんであるお餅に壬生菜が入っています。 その後、すぐお隣の壬生寺へ。 壬生狂言で有名なお寺ですが、新選組ファンにとっては、境内で隊士たちが戦闘訓練をしたとか、あるいは沖田総司が近所の子どもたちとかくれんぼや鬼ごっこをして遊んでいたとか……そういう妄想ばかりがふくらんでしまう場所かもしれません。 壬生寺の一角には、芹沢一派を初め最初の頃に死んだ隊士たちのお墓や、近藤勇の供養塔が建っている「壬生塚」と呼ばれる場所があります。 かつては八木邸も前川邸も見学できませんでしたから、唯一当時を偲べる場所といえばここしかなくて、「壬生塚」は壬生における新選組ファンの聖地ともいうべき場所だったのです。 4年ぶりに訪れてみると、ここも以前とは様相が変わっていました。 壬生塚へ入る手前に立派なお堂が建っています。4年前の7月に完成したそうで、そういえば前に来たときは工事中だった記憶はあるんだけど、それにしてもこんなでかい建物ができていたっけか? 近藤さんの胸像や、三橋美智也さんの歌が流れる歌碑なんかも建っているんですが、ずっと昔から置いてあった寄せ書きのノートはどこにもありませんでした。私も何度か書き込んだことがあるので、ちょっと寂しい気もしますが……。 こうして、ほんとのピンポイントで回った「新選組屯所弾丸ツアー」は終了です。河原町まで出て、少し遅めの昼食を食べてから、トンボ返りで大阪に帰ってきました。 何度行っても、やっぱり壬生は懐かしいですね。 時間があれば、池田屋跡や高瀬川沿いに点在する数多くの幕末関連の史跡など、ゆっくり案内したかったのですが……。それはまたの機会に、ということにしておきましょうか。 |