I LOVE 新選組

30年ぶりの…「燃えよ剣」


■祝! 「燃えよ剣」放送開始!

いよいよ時代劇専門チャンネルで、「燃えよ剣」の放送が始まりました。
栗塚旭特集として「燃えよ剣」が放送されると知ってから、どれほどこの日を待ちわびたことでしょう。
ああ、それなのに…! 日を同じくして我が家の台所のリフォームも始まりまして、日中はさぞやうるさかっただろうと思われます。正直私は、大工仕事の振動でテレビやハードディスクのコードがはずれやしないかと、そればかりが心配でしたわ(笑)。
仕事から帰ってきて、さっそくちゃんと録画されているかどうかチェック。最後までちゃんと入ってて一安心しました。

ああ、それにしても懐かしい!
オープニングの土方さんが登場するシーンから、タイトルカット、テーマソング、左右田一平さんのナレーション…。どれもこれも、すごく鮮明に覚えています。
うれしいことに予告も入ってるんですよ〜。
夜中の再放送を食い入るように見つめていたあの日から30余年。再びこの画面を見られる日が本当に来るなんて…。言葉には言い表せないほどの感激です。
「新選組血風録」のときよりも、いっそうニヒルで無愛想で冷徹な歳三。
一段と無邪気で明るくて、透明感あふれる総司。
やっぱりこの番組の土方歳三、沖田総司こそが、私の中の原点なのだなあ、と改めて確信した次第です。


■音を覚えてるんです(笑)

私が「燃えよ剣」(再放送)を見たのは、高校生の時。今から30年以上も昔のことです。
本当に大好きな番組だったので、どうにかして残しておきたいと思うものの、当時は今のようにビデオやDVDなどの録画機器もありません。唯一残しておけるものといえば、テープレコーダーに番組の音を録音すること。そして、テレビ画面を写真に撮ること。
とはいえ、テープレコーダーも、今のようにコードをつないで直接録音というわけにはいきませんから、テレビから出る音を、外部マイクで直接撮るしかないわけです。
そんなこんなで、「燃えよ剣」の放送が始まる時間を見定めて、夜中にこっそり居間へ下りていき、テレビの前にテレコを置いてスタンバイ。真っ暗にした中、なるべく音を立てないように気をつけて録音しつつ、テレビ画面をカメラに収めるべく、机に両肘を固定し、息を殺してシャッターを押す…。なんてことを毎晩やっておりました。
傍から見てると、これはかなりアヤシイ行動かも(笑)。
テレビ画面を写真に撮るって、なかなか難しいんですよね。シャッタースピードと露出の調整とか。三脚なんてのも持ってなかったし。
でも、そうやって苦労した甲斐があって、「燃えよ剣」の音(セリフとか音楽とかですね)って、けっこう鮮明に覚えているんです。
特に渡辺岳夫さんの音楽は、すごく好きでした。ちょっぴり悲し目のメロディラインの曲が印象的で、もちろん今でも口ずさめます。(^^)
もう、あの懐かしいカセットテープは、ずいぶん昔に処分してしまいましたが…。
あの頃、それはそれは何度も何度も、テープが擦り切れるくらい聞きましたから、実際には画面を見ていない回でも「音」だけはしっかり耳の底に残っています。そのせいか、今回の放映でも、本当に初見なのか、見たことのある話なのか、はっきり分からないくらい(笑)。

今回の放送で、ようやく音だけではなく、きちんと映像も録画することができました。もちろん、永久保存版です。(→死んだらお墓にいれてもらうつもり…笑)


■そして最終回…脱力

ああ、とうとう終わってしまいました。
今日「燃えよ剣」の最終回だったんです。
もう30年以上昔、高校生の頃、夜中の再放送に胸をときめかせ…。それなのに、何というドジ! 寝過ごして見ることができなくて、それはそれは悲しく悔しい思いをした最終回。
今日は、ちゃんと録画できていたようです。さっそく見なくちゃ。
ん――。なんだか30年越しの恋人と再会するみたいで、ちょっと恥ずかしいかも(笑)。

そして今、念願の最終回を見てきました。音だけしかなかった記憶に、ようやく「絵」がつきました。
大体のシーンは予想通りというか、どういう画面か予測できたのですが、思いもつかなかったのが、土方さんの夢(白昼夢?)の中に昔の仲間が出てくるシーン。
小説でしか読んでいなかったので、声だけ聞いていてもさっぱりイメージが思い浮かばず、まさかああいう場面になっているとは…。ちょっとびっくりしました。
それにしても、最期の突撃シーンというか、土方さんが蜂の巣のように撃たれて死ぬところは、思い描いていた以上に壮絶でした。
小説だと、「一発の銃弾が歳三の腹を貫き、落馬した時はもう死んでいた」というような記述で、あそこまで生々しくはなかったですよね…。
うーん。トシさんの死に顔が、しっかり目蓋に焼き付いてしまった。(^_^;)

これ以外にも、ドラマの方は、小説よりもうんとうんと悲しいシーンが多かったように思います。私がずっと「燃えよ剣」を悲しい話だと思っていたのは、このドラマの影響がかなりあったせいかもしれません。
そういえば、自作の小説の中にも、「燃えよ剣」からいただいたようなシーンがけっこう出てくるんですが、自分でも気づかないうちに、小説よりもテレビの影響をかなり受けていたような気がします。
さらに、私ってば、やっぱりお雪さんの感覚で土方さんを見ているんですね。司馬先生の小説は、間違いなく「男の生き様を描いたドラマ」なんだけど、私はそれを「男を愛する女」の目線で読んでいたんだなあ、と改めて気づかせられました。
結局、女として主人公に惚れられるかどうか、っていうところが、私にとっては非常に重要な判断基準になっているような…(笑)。


以上、ブログに書き散らした「燃えよ剣」関連の記事を並べてみました。
それにしても、せっかくの放送だったのに、家のリフォームと重なり、なんだか家の中ががさがさしていて、落ち着いて見られなかったのが少々残念。
今はちょっと脱力してますが(笑)、もう少ししたらきちんと全話見直して、ブログの方にも詳しい感想をアップしていきたいと思います。