いにしえ・夢語り千華繚乱の庭物置小屋落書きの部屋

ぶっちゃけ、着物と手の関係がどうなってるのかよく分かんない(爆)

園生姫(そのおひめ)



月ヶ瀬ハイキングチラシ ハイキングチラシ


「昔のお仕事から」シリーズ
「歴史の道ハイキング」と銘打ったイベントは、この回が最後でした。実はこの年、すでに観光課から別の課に異動になっていたのですが、義理としがらみで断りきれずに引き受けたお仕事(ボランティア)です(笑)。

第5回 歴史の道ハイキング 「月ヶ瀬・幻花行」
  「園生(そのお)の姫(ひい)さま」
  都から落ちのびてきた高貴な女性を
  村人たちはこう呼び慕った
  梅の里に残る雅な姫君の伝説
  隠れ里での日々を
  姫はどんな想いで生きたのか
  ただ野山に咲く花に心をなぐさめ
  過ぎ去った時間と思い出を
  花に閉じ込めて……

  あなたは幸せでしたか?
  それとも――?

  問いに答えのあるはずもなく
  春ならば
  梅の香りに包まれる月ヶ瀬湖の湖面を
  今は風が渡ってゆくだけ
  密やかに
  姫の吐息のように

 ◆◆◆


園生姫の物語は、梅の名所として知られる月ヶ瀬村(現在は奈良市)に伝わる伝説です。
南北朝のころ、笠置落城のとき、難を逃れた後醍醐天皇の女官たちの一群が、月ヶ瀬に逃げ落ちてきました。その中のひとりの姫君が園生の森のあたりに住まい、熟れた梅の実を見て、都での紅染用の「烏梅(うばい)」の製法を村人に教えたといわれています。
烏梅は、薬用として、また京友禅などの染料として使われ、その製法は現在、村の無形文化財に指定されています。

自分的には、かなり気に入っているチラシです。ちょっと写真にかぶっている字が読みづらいのが難点かな。
「歴史の道ハイキング」と銘打った企画は、これが最終回でした。広域内の市町村を一回りしましたので。
私も他の課へ異動になり、観光課のイベント用のお仕事は、(表向きは…笑)これが最後になりました。観光課で8年、いろいろ自分の思うようにさせてもらえて楽しかったですね。 (2006/3/29)