いにしえ・夢語り千華繚乱の庭物置小屋落書きの部屋

あたしはいつまでも待っていられる。信じているから。 イメージイラスト(宝島)


「宝島」の身内同人誌用に描いたイメージイラスト。船乗りの男を待っている港の酒場の女、という雰囲気で描いてみた。
「宝島」を見ていると、くやしいけれど女は海には行けないと思ってしまう。船はやっぱり男の世界なんだって。女は、恋しい男が帰ってくるのを、ひたすら信じて待つしかない。
でも、それもいいかな、って素直に思えてしまう。それほどに熱い「男の世界」だったのだ、「宝島」は。

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アニメの「宝島」に出てくる、もうひとりのステキな男性を忘れてはいけない。
かれの名前は、グレー。
当時、我々の間では、「男の理想はシルバー、ダンナの理想はグレー」というのが合言葉だった(笑)。
いつもジムのことを優しく見守っていたグレー。分かっていて、貧乏くじばかり引いてしまうような男。かれもまた、シルバーの中に男の理想を求め、最後までシルバーの生きざまに自分の人生を重ねて生きた。
グレーがなぜダンナの理想かというと、自分を待っている女のところへ、絶対に帰ってきてくれるにちがいないと思うからだ。決して裏切らない、たとえ亡霊になってでも、彼ならきっと帰ってきてくれる――。
そんな、「幸せな」グレーの彼女のつもりで描いたのが、このイラストである。(2005/10/29)