いにしえ・夢語り千華繚乱の庭物置小屋落書きの部屋


 私に命を与えてくださったのは あなた
 もう一度生きよと
 この魂に光を投げてくださったのは
 我が君 玄徳さま

 あなたのためなら この孔明
 どのような運命(さだめ)も厭いますまい
 その理想のために
 あなたの進まれる道のために
 鬼にも 蛇蝎にもなってみせましょう
 ――御心のままに
希望と決意と…

若き日の諸葛孔明

若き日の孔明さま。
まだ隆中に閑居していた頃、劉備の訪れを待つ臥龍のイメージ。あるいは、決意を秘めた目線の先には、感涙にむせぶ劉備の顔があるのかも?

 ◆◆◆

語り部のオリジナル小説「姜維立志伝」では、もちろん諸葛孔明が非常に重要な役回りで登場するのだが、実はうちの孔明さまはひどく屈折していて、劉備に出会うまでは人生投げていたといってもいいくらいだった。それが、劉備と出会うことによって、改めて己が生きる意味を見出す…という設定。
まさしく孔明にとって劉備は、命の恩人といっても過言ではないのだ。そのひとの理想のために、彼は自分の生涯を捧げるのである。(2006/1/1)