いにしえ・夢語り物置小屋駄文の部屋

イヅモ戦記
  −タケルとスサノオの物語−


◆この物語について

この「イヅモ戦記」は、ずっと以前に、あるアニメーション作品募集企画に応募したものです。そのため、作品の企画意図とか舞台設定とか、プロットとかはあるのですが、小説としての本文はありません。
もともとマンガの原作として考えていた話だったので、細かいところまでは形になっていないのです。
いつかきちんとした形で日の目を見せてやりたいとは思うものの、いつになったら小説の体裁をとってみなさんの前にお出しすることができるのか、まったく見当もつきません。
それまでの間、こんな予告みたいなページでお茶を濁させていただくことをお許しくださいませ。
だいたい、ものすごくアバウトな設定だし、SFの知識はないわ、コンピュータとかいわれてもさっぱりだわ、そんな私がどうしてこんな話を考えたのやら……。おかしなところだらけで、ツッコミどころも満載かとは思いますが、どうぞ大目に見てやってください。


企画意図
超古代文明と呼ばれる時代を舞台に、二つの種族の生き残りをかけた壮大な闘争。その中で翻弄されながらも、自分の信じるもののために戦い、精一杯生きた人々の姿を描きたい。
主人公は、地球に原住する民「イヅモ」の王 タケルノミコトでありながら、宇宙からの侵略者「アーマ」の民の王子 スサノオによって精神憑依(人格を乗っ取られる)され、なおかつ記憶を失ってしまった若者である。
外見はタケルだが、内面はスサノオ、そして記憶を持たない「彼」が、はたしてどのように戦い、生きてゆくのか――。
相容れない二つの種族の間で、葛藤し苦悩しながら、主人公は自分の生きる意味と進むべき道を見出していく。
失った過去と真実を求めて、彼がたどる自分探しの旅。自立しようとする魂の彷徨は、やがて愛するものたちのために戦うことへと帰結する。ついには、その身を犠牲にしてイヅモの平和を守ることへと昇華していくのである。

舞台となる世界設定
舞台ははるか古代、歴史がまだ我々の知っている記録として残される以前の、遠い過去の地球である。
太平洋に浮かぶムー大陸には、高度に文明の発達した国「イヅモ」があった。イヅモの人々は、気高い精神と一部の者は超能力(人によってさまざまではあるが)を持ち、農耕と狩猟を営む、平和を愛する民だった。
国家は若き賢王タケルノミコトによって治められている。タケルは強大な超能力者だったが、わがままな専制君主ではなく、政(まつりごと)は長老たちの合議制によってはかられ、すべての民は平和で豊かな暮らしを享受していた。
一方、突然宇宙から現れた侵略者は「アーマ」の民と名乗る。女王アマテラスを頂点とする、高度に機械化された軍事国家である。
他の星との抗争に敗れ、故郷の星を捨てることを余儀なくされたアーマの軍団は、地球を第二の故郷とするべく、イヅモの国に侵略の手をのばし始める。
アーマ人の中には、精神憑依(アーマ語で「跳ぶ」という)という特殊能力を持つものがいる。憑依された相手の肉体はそのまま、人格と意識は消滅してしまい、自分の意のままに操れるという力である。
火力・戦力においては、圧倒的にアーマ軍が有利だった。さらに、アーマの王子スサノオは、タケルノミコトに「跳ぶ」攻撃をしかけようとしていた。執拗なアーマの攻撃に対して、イヅモの民は各々の精神力を高め、超能力者たちの力を結集して抵抗するしかなかった……。


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物語の概要(要するにあらすじ…笑)
登場人物紹介


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