いにしえ・夢語り物置小屋駄文の部屋





《To Aragorn 》




友情という名の 熱き剣(つるぎ)もちて


        戦う君の 魂(たま)の気高さ




    闇を照らし 皆を導く星のごと


             胸に秘めたる 花の面影




From Chika




愛しのアラゴルンさまへ

「ロード・オブ・ザ・リング」の登場人物の中でも、私が一番好きだったのは、何といってもアラゴルン!
1作目の「旅の仲間」を見たときから、ストイックで憂いを秘めたその姿に恋してしまいました。
敵と戦う時のかっこよさ。アルウェンを見つめる情熱的なまなざし。何よりも、旅のリーダーとして、仲間をひっぱってゆく毅然とした態度……。非の打ちどころがない、というのはまさに彼のこと。
さらにその魅力は、第2作「二つの塔」で頂点に達します。このとき、画面を見ながら、私の想いは完全にエオウィンに同化していました。

どれほどあなたを慕っても、あなたにはすでにアルウェンという想い人が……。
私の恋は、決してかなうことはない。分かっています、そんなこと。
それでも――。それでも、あなたを想っていいですか。

エオウィンの報われぬ想いはまた、スクリーンの中の人物に恋する私の切ない気持ちでもあったのです。
王となるべき宿命を背負いながら、最初はその運命から逃げているようにも見えるアラゴルン。指輪を捨てる旅を通して、彼もやはり人間として大きく成長していったのでしょう。
第3作「王の帰還」では、名実ともに人間の王として見事に凱旋を果たします。

アラゴルンに捧げるこれらの歌は、涼さんのサイト「POEM HOUSE」の1コーナー「Fantasy Garden」の掲示板で、キリバンを踏んだ記念に詠んだものです。
「Fantasy Garden」には、涼さんをはじめ「ロード〜」好きのみなさんが詠んだ詩や歌がたくさん掲載されています。(12/4)