いにしえ・夢語り千華繚乱の庭物置小屋駄文の部屋

備忘録/創作メモ 2


◆空が何処までも青いのは


今年の姜維命日には、本気で記念小説をアップしたかったんです。結局間に合わなくて、2月に入ってから「進むべき道」というSSをアップしたんですけれど、本当は全然違う話を考えていました。
これが何と、姜維の死んだ後の話で……(爆)。
漠然と、彼の娘とか孫が、彼のことをしみじみと偲んでいるシーンなんかを書けたらいいなあなんて。
でも、蜀での姜維の妻子は、彼が死んだときに捕らえられて、みんな殺されているんですね。つまり、偲んでくれる子孫がいないんです。
それならと、魏にいたときに結ばれた最初の妻 春英との間に生まれた子どもというのはどうだろう? こんなシチュエーション、今までぜっんぜん考えていなかったんだけど、そっちなら何とかなるかも…なんてね。
もちろん、春英は姜維が蜀に降るときのどさくさで死んでしまうし、残された姜維の母親や娘(なぜか息子じゃなくて娘なんですよ……笑)にしても、謀反人の家族ということで、相当つらい思いをしただろうなあというのは想像に難くないわけですが。
でも、この線なら姜維の死後も生き残っていてくれそうじゃないですか。
姜維が死んだ後、娘は自分の子ども(これは息子でも娘でもいいな)を連れて姜維ゆかりの地を訪れる。そこで、子どもに父のことを語って聞かせるわけです。
「あなたのおじいさまは、最後まで自分の信念を貫いた立派な方だったのですよ」とか何とか。
で、いろいろと考えてみたのですが、どうにも文章が出てきてくれなくて、結局時間切れ……あ〜あ。
姜維のことを偲ぶ場所、っていう舞台をどこにするかも問題だしなあ。
一番オーソドックスなのはお墓というか、遺体が埋葬された場所なんでしょうが、彼の墓っていうのは何箇所かあるようで、ぶっちゃけ本当の墓ってどこなんでしょうね? 肝だけ埋められたなんていう伝承地もあるし……。といって、後から作られたものじゃ意味ないし。
剣閣の砦跡なんていうのも考えたんですけど、結構重要な軍事拠点みたいだし、一般人がおいそれと行けるような所でもなかったような気がする。
ほんの思いつきから始まって、真剣に考えれば考えるほど収拾がつかなくなってしまい、いろいろと悩ましい今日この頃です。



いつか書いてみたい創作のための備忘録です。
タイトルは、「桜花乱舞」のお題から選んでみましたが、出来上がったらまったく違うタイトルになっているかもしれませn。
この前、姜維命日記念チャットの中で、自作小説の中に姜維の子どもやら孫やらが出てくる話を考えています、という話をしたら、えらく盛り上がってしまいました(笑)。やっぱりこの設定は一度は書いてみたいですね。(3/6)