「病むひとの 肩に重たき 秋時雨」 |
語り部の小説「掌上の雪」の中に、沖田総司がある決意を秘めて、東山五条坂に住む土方さんの愛人を訪ねていく場面があります。 まさに季節は晩秋。手にした傘に時雨がしぶき、足元を枯葉がかさこそと音を立てて散りすぎていきます。 それを見た総司が、(もう紅葉も終わりだな――)と胸の内でつぶやく、というシーンで、手前味噌ながら結構気に入っています。 その後ろ姿が少し悲しくて、切なくて、こんな句を詠んでみました。 おセンチですみません…。 |
私のつたないこの句を載せていただいた「翠蓮茶寮」の管理人翠蓮さんから、 すてきな返歌をいただきました。ありがとうございます。 |
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「灰白き 頬より淡く 花の散る 春を惜しみて 我涙する」 |
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詠み人 翠蓮さん | |
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